動物園によると、同日午前9時半ごろ、23匹が初の一般公開のため園内のサル山に放された。その直後に、うち1匹が高さ約4.5メートルの垂直のコンクリート製の壁を駆け上り、園外に逃げたという。
動物園や上野署が捜索していた午後4時、公園内の飲食店「桜木亭」の地下倉庫への階段にいるのを店の清水利行代表(30)が発見、110番通報した。駆けつけた動物園の職員に網で捕獲され、動物園に連れ戻された。落ち着くまで、人目につかない個室で飼育されるという。
清水さんは「黒いものが、信じられない勢いで走っていくのが見えて、逃げたサルに違いないと思った。捕まったあとは神妙そうにしていた」と同情していた。
「北限のサル」は、ヒトを除く霊長類では最北端に生息。「スノーモンキー」とも呼ばれ、世界的に知られている。【市川明代、山本将克】
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